当事者意識を持って楽しく主体的に学ぶデジタル教材とは?


デジタル教材の進化により、私たちの学び方はますます多様化しています。特に、ゲーミフィケーションというアプローチは、学習の中に遊び要素を取り入れることで学習者が当事者意識を持ち、楽しみながら主体的に学ぶ環境を作り出すことができます。
この記事では、当事者意識を持って学習することの重要性と、主体的に取り組むためのゲーミフィケーションのポイントについて掘り下げてみましょう。

学習における当事者意識の重要性

当事者意識とは

当事者意識とは、ある問題や状況を「自分ごと」として捉え、責任感を持って自主的に取り組む姿勢を指します。この意識があれば、受動的ではなく能動的に物事に関与して、よりよい結果を生み出すことにつながります。

なぜ当事者意識を持って学習すべきなのか?

学習指導要領 のキーワードの1つに、「主体的・対話的で深い学び」があります。この「主体的」に学ぶ姿勢を身につけるために当事者意識を持つことが重要になります。
「自分ごと」として学習内容を捉えることで、学習者は自ら考えて行動するようになり、自然と意欲向上につながります。さらに、自らの学びに対して責任を持って向き合うことで、課題解決のための新しいアイデアを生む力を育むこともできます。

当事者意識をもって取り組めない理由

しかし、学習者にとって当事者意識を持つことはそんなに簡単なことではないため、多くの教員の方々が頭を悩ませているのではないでしょうか?
学習者が当事者意識を持つのが難しい理由として、学習内容が実生活と結びついていないことや、学習がルーティンワーク化しモチベーションが低下することなどが挙げられます。また、学習の目的が不明確であったり、自分の意見を反映する機会が少なかったりすると、学習者の主体性が育ちにくいことがあります。

主体的な学習を促すコンテンツづくりのポイント

学習者が思わず自分で考えたくなる瞬間のひとつに、物事に対して疑問や気づきが 自ら生まれた時が挙げられます。生徒が疑問を解消したり、気づきについて仮説を立てて確かめたりする行動をとることで、はじめて当事者意識をもって学習することに繋がります。
学校の授業では、生徒が自発的に「知りたい!」と思わせる「発問」と、生徒がアクションを起こせるようにサポートすることが重要視されていますが、デジタル教材を使って一人で学習を進める時でも同様です。
そんな時にゲーミフィケーションを取り入れることで、この「発問」とアクションのサポートを行うことができます。その効果的な手段の1つが、ストーリーテリングです。
ここでは、学習者が当事者意識をもって向き合う姿勢を促すのに有効な、3つのパターンのストーリーについてご紹介します。

①謎解き風ストーリー

学習内容を題材にした謎解きストーリーを作成し、学習者が物語の進行を通じて自然と疑問を感じさせる仕組みを導入します。
ストーリーの中で課題を解決するために必要な知識を自分で探し出すプロセスを体験させることで、調べる力と、疑問を解消しようと前向きに取り組む姿勢が自然と身につきます。

②日常ストーリー

学習者が自分ごととして捉えやすくなる方法の1つとして、実生活と結びつけるという方法があります。ストーリーテリングを取り入れるうえで、学習者がイメージしやすい、あるいは親近感を持ちやすいシチュエーションやシナリオを設定することで、より学習意義を深く理解することに繋がります。
例えば、買い物の予算を管理するストーリーにする、といった例が挙げられます。このような日常生活で直面しやすい状況を設定することで、ただ計算力を身につけるだけでなく、金銭管理の重要性まで理解することができます。

③追体験ストーリー

過去に起きたことや、これから起きそうなことについて具体的なイメージを持たせることで、物事をより自分ごととして考えることができます。その際、動画や文章で学んでも一方的に情報が与えられるだけなので、知識が定着せずに終わってしまうことがあります。
そこで、例えば歴史の学習において歴史上の人物になりきって、同じ状況に立った時にどう行動するかを選択しながら、実際の歴史上の人物との違いを知ることで学びを深める方法があります。
これにより、学習者はよりリアリティのある環境で当事者意識を高めることができ、学びに対するエンゲージメントが向上します。

 

デジタル教材にストーリーテリングを取り入れることで、苦手な学習を楽しくさせるだけでなく、遊び要素を通じて当事者意識を高め、より主体的な学びを実現することができます。
学習者のモチベーションを引き出し、より深く楽しい学びの体験を提供するには、充実したストーリーとインタラクティブ性が不可欠です。

ネオスでは、これまでストーリーテリングを取り入れた知育・教育コンテンツを多数企画・開発してきました。人気の既存キャラクターを活用したコンテンツのみでなく、オリジナルのシナリオやキャラクターを活用した教材開発の経験も多数あるため、魅力的なコンテンツ作りそのものも強みとしています。
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