学習塾において、生徒一人一人への質の高い教育が求められている中、授業や進路指導以外の業務にかけられる時間は限られています。
優先度の高い業務に専念できるようにするためにも、業務DXを進めて業務プロセスを自動化することで、人間のエラーを減少させつつ、業務スピードを上げることを検討してみませんか?
この記事では、コスト低減に着目した、シンプルで使い勝手の良いツールを開発する手法について紹介します。
学習塾で個別最適学習を実施する際の課題
1. 生徒の進捗状況の把握
個別最適な教育を実施するにあたり、生徒の進捗や学力に応じて教材を用意したり、生徒ごとの進捗管理や個々に応じた教材を準備したりなど、手作業で行うケースがほとんどではないでしょうか?
手作業での管理は労力がかかりミスの原因にもなるため、なるべくデジタルツールを活用して進捗管理方法を効率化することが必要です。
2. アカウント管理の複雑さ
複数のツールを導入していると、それぞれのツールのアカウント情報の管理が面倒というケースもあるはず。
近頃は、一つのアカウントで複数のツールにログインできるシングルサインオンによる認証方法が取り入れられつつありますが、導入の複雑さやコスト面に課題を感じている方もいるのではないでしょうか?
3. 予算の制約
特に重要なのが運営コストの管理です。いくら現場の効率化を促進できる機能性の高いシステムであっても、あまり使用頻度の高くない機能も含まれていたり、予算に合わないものを導入したりするのは現実的ではありません。
与えた課題の実施状況の把握や、毎日の課題の配布といった日常業務を効率化できるなど、最低限の欲しい機能だけを備えたツールを低予算で作れる方法を模索することが必要です。
オリジナルのツール開発でDX推進
教育目的や指導方法、生徒の学力などの様々な観点から、なかなかちょうどいいツールを見つけられない。あるいは運用にコストがかかりすぎていて見直したい。
そうお考えでしたら、オリジナルでツールを開発することを検討してみてはいかがでしょうか?
ここからは、なるべくコストを抑えながらも、必要な機能が揃っていて学習や指導の効率化に役立つツール開発のコツについて紹介します!
1. DX化する業務を絞ってコストを抑える
様々な業務を一気にDX化しようとすると、一度の開発にかかるコストが大きくなってしまうため、DX化による費用対効果が高い業務から優先的に取り組みましょう。
その際、事前に講師や生徒、保護者からのニーズや課題をヒアリングしておくことで、現場の実情に合った実用性のあるツールを作ることができます。
また、画面数が多い場合もコストが膨らみます。そのため、できるだけ画面数が多くなりすぎないようにするためにも、必要最低限の機能に絞って画面構成をシンプルにすることが大切です。
2.シンプルな設計を心がける
教育現場で使用するシステムやツールの設計において最も重要なのは、「シンプルであること」です。
1つのツールの中に取り入れたい機能がたくさんあるとその分画面数も増えてしまうだけでなく、見た目も複雑になり使い勝手が悪くなることも…。
教育現場で活用することを想定した場合、ユーザーインターフェースを直感的にして使いやすいシステムにすることで、現場の負担を大きく軽減できる設計にしましょう。
3.アカウント管理そのものを簡略化する
生徒のアカウント情報を管理する手間を省く方法として、Cookieやブラウザキャッシュの活用が挙げられます。
Cookieとは本来、ブラウザ上でのユーザーの行動履歴を残したい時に活用するものです。これを応用することで、ユーザーがみずからIDを発行しなくても、Cookieに保存されたアクセス時の情報などからユーザーを識別するためのIDを自動で発行してくれます。
これにより、ログイン画面やアカウント画面を簡略化でき、開発や運用のコストを抑えることに繋がります。
学習塾における個別最適学習の実現に特に重要なのが、生徒の進捗管理の効率化とコストの最適化です。シンプルで柔軟な設計を取り入れた、学習塾オリジナルのデジタルコンテンツの開発をご検討でしたら、ぜひネオスにご相談ください!
開発コストを抑える方法については、下記リンクの記事もぜひご覧ください。
教育DXを始めるなら必読!開発コスト低減の解決策3選