多くのデジタル教材では紙教材の問題・解答形式に沿ったドリルが採用されています。
元々学習意欲の高いユーザーにとっては問題ないものの、学習へのモチベーションが低いユーザーにとってはそれだけで障壁となってしまいます。
ネオスでは、ゲームで遊んでいるように取り組めて、進めているうちにいつの間にか学びになっているデジタル教材を目指し、問題出題と解答方法そのものにもゲームの手法やインタフェースを取り入れて、さまざまな工夫を凝らしています。
ここでは、解答形式、これまでのネオスで開発してきた事例における「遊んでいるうちにいつの間にか学んでる」問題解答の設計についてご紹介します。
選択肢
単調になりがちな選択肢式の問題も、「川下り」や「モンスターバトル」などのアクション性の高いゲームと組み合わせることで、繰り返しプレイしたくなる学習コンテンツに様変わりします。「かいけつゾロリのよみときぼうけんじま」の「げきりゅうかわくだり」では、川下りを模したインタフェースで、正しい選択肢を選んで回答します。
単純な二択ですが、選択した後の結果演出に「かいけつゾロリ」の世界観を反映しています。
正解の場合は、ゾロリが画面上でOK!とポーズしますが、不正解の場合は、川下りの行く先が滝壺に…!少しスリリングな描写も用いて、より楽しく学習に取り組むことができます。
「ドラゴンブレイン」では、ダンジョンで立ちはだかるモンスターを正解の選択肢の連続タップによって攻撃します。攻撃の演出もRPGさながらの本格的なものになっています。
また、正解選択肢のタップでくりかえし英語音声を聞くことになり、英単語を記憶するのに役立ちます。
文字入力
キーボード形式が多い文字入力も、隠れた文字をひとふでがきの要領でなぞって見つけるパズル型のインターフェースにすることで、キーボード操作が苦手でも迷わず入力できるようになります。
キーボードを画面上に表示する場合、画面の大半が埋まってしまい、操作しづらいものとなりがちですが、図のような4×4あるいは6×4のピースであれば、選択もしやすく、またこの中から答えの文字を探すという要素も加わり、ゲーム性も高まります。
ちずモン|ひとふでパズル
かいけつゾロリのよみときぼうけんじま|もじかべくずし
あてはめ
ドラッグ&ドロップで解くシンプルな問題も、世界観に沿ったビジュアル表現で、ユニークなパズルとして遊び心のあるコンテンツになります。「ちずモン」の「とどうふけんパズル」では、都道府県をモンスターとしてキャラクター化することで、親しみが湧き、興味を引き出すようにしています。
また、パズルとしても楽しめるだけでなく、他のユーザーとタイムトライアルで競うことができ、より能動的に取り組める仕掛け としています。
「クレヨンしんちゃんのお手伝い大作戦」の「おせんたくをするぞ!」では、洗濯物干しをパズルにすることで、疑似体験ができるようになっています。
ドラッグで洗濯物を物干し竿の干すべき場所に近づけると、洗濯物と同じシルエットが表示されるので、幼児でも無理なく操作をすることができます。
並べ替え
順序を学ぶ並べ替え問題では、何度でも操作可能なパネル型インターフェースに楽しい演出を加えつつ、正解へのアプローチを手助けします。
「かいけつゾロリのよみときぼうけんじま」の「いれかえうきしま」ではクロスワードのように並ぶ石のピースをヒントに合わせて入れ替えることで言葉を作っていくドラッグ&ドロップの操作そのものが楽しいものとなっています。
このように、ネオスでは、問題出題と解答方法そのものでも楽しさを追求し、「遊んでいるうちにいつの間にか学んでる」を実現しています。
デジタル教材をキャラクターを活かしたり、ゲームのインタフェースを取り入れてもっと楽しく学習できるものにしたい…そんなご要望はありませんか?
学習効果を最大限に引き出す教育コンテンツの企画・開発をご検討でしたら、ぜひネオスにご相談ください。
ドラゴンブレイン ©neos ©Obunsha
かいけつゾロリのよみときぼうけんじま ©原ゆたか/ポプラ社,ネオス
ちずモン ©neos
クレヨンしんちゃんお手伝い大作戦 ©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK